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なぜQメーター?
 


 
Qメーターが開発された20世紀初頭には、電子工学の教科書として使われた、Stanford大学のF.E.Terman教授の著書“Radio Engineering”にも詳しく解説され、高周波コイルを評価できる唯一の測定器でした。それから半世紀以上が経過し、古典的な測定器となりましたが、高周波用のコイルのインダクタス(L)とその効率の高さ(Q)の測定器として依然捨てがたいものがあります。
測定の原理はLC共振周波数の公式です。未知のLを既知のC(内臓のバリコン)と並列接続し、Cを加減して共振させます。周波数をある値に設定しておくと、目盛りからLを直読でき、共振のピークの高さからQが求められます。普通Lの測定は1kHz中心の低周波で行いますが、高周波で使うコイルは高周波で測定しないと正しい評価はできません。理由は、周波数が高くなると表皮効果や誘電体損が増大するため、“抵抗勢力”が強まりコイルの性能が落ちますが、これは低周波の測定ではわからないからです。
高周波帯のインピーダンスアナライザ等に較べて価格が一桁安い分を、メーターを見つめながらつまみを微調整してピークを求め、測定周波数からLの位取りを確認する等の「集中力」で補います。測定するLの大きさで測定周波数が制限されますが、測定が困難なコイルの分布容量等も測定可能です。

Qメーター651/661は小型軽量、周波数デジタル表示で正確です。昔の重くて大きいQメーターをご存知の方はびっくりされると思います。

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DELICA 三田無線研究所